病原機能分野では、カンジダ・グラブラータの遺伝子組換え体コレクションをツールとしたハイスループットな抗真菌活性物質探索法を開発し、特許出願しました。これを基に令和元年5月に創薬バイオベンチャー、株式会社ドラッグジェノミクスを創立しました。弊社では副作用を低減した新規作用機序を有する抗真菌薬の開発をめざしています。
令和2年5月末に設立されたミラックスセラピューティクス社では、私たちが東大・医科研や千葉大・真菌医学研究センター(RNA制御治療学分野)で蓄積してきた14年間の基礎研究の成果を社会に実装することを目標としています。令和2年7月にはセンター内にRNA制御治療学・共同研究部門を新設しました。ここでは、私たちが開発した特定のmiRNAを阻害する技術を使用して増殖・分化等の生物現象におけるmiRNAの機能や、NF-κBがもつ転写活性化機構の解明を推進します。