2026年8月13日の記録的な豪雨により、千葉大学亥鼻キャンパスにある真菌医学研究センターでは、地下への浸水によって電気設備等が水没し、深刻な被害が発生しました。建物への電力供給が失われたため、研究設備の多くが使用できず、研究、診療支援、バイオリソース事業など、センターが担う機能は停止または大幅に制限されています。
本格的な復旧の見通しは立っておらず、研究活動と社会に向けた各種支援業務の継続に深刻な影響が生じています。 臨床系の研究室では、全国の医療機関から寄せられる真菌症に関するコンサルテーションや、原因菌の同定・検査などの業務に支障が生じています。また、基礎系の研究室でも、進行中の8つの研究プロジェクトを従来どおり継続することが困難な状況です。さらに、国内外の研究や医療を支えるバイオリソース事業についても、菌株の保存・管理や分譲などの業務が停止または制限されています。 研究試料を守り、一日も早く研究・診療支援機能を回復させるため、教職員一同、力を尽くして復旧に取り組んでいます。
私たちが社会的使命を果たし続けるため、皆様のお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。
現在は、隣接する薬学研究棟に臨時の業務スペースを設け、ガソリン式発電機や蓄電池を活用しながら、研究試料の保全と、業務の段階的な再開に取り組んでいます。しかし、電気設備が冠水したことによる影響は大きく、発電機等で確保できる電力には限りがあります。研究設備を安定的に稼働させ、従来の研究・診療支援体制を取り戻すためには、電源設備をはじめとする研究基盤の本格的な復旧が不可欠です。 また、復旧には、建物や電気設備の修繕だけでなく、被害を受けた研究機器の点検・修理・更新、研究環境の再整備、菌株や研究試料の保全、研究プロジェクトの再開など、継続的な対応が必要です。
全国の医療機関から寄せられる真菌症の相談や検査に対応する機能、将来の診断法・治療法につながる研究、国内外の研究者に貴重な菌株を提供するバイオリソース事業など、感染症から社会を守るための研究基盤全体が、重大な危機に直面しています。 一日も早くこれらの機能を回復させるとともに、進行中の研究を途切れさせず、将来の災害や新たな感染症にも対応できる研究拠点として再建するためには、皆様からのご支援が必要です。 皆様からお寄せいただいたご寄付は、主に以下の取り組みに大切に活用させていただきます。
真菌症をはじめとする感染症の研究を未来へつなぎ、全国の医療と研究を支える機能を取り戻すため、温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
千葉大学真菌医学研究センター
センター長 笹川 千尋
千葉大みらい医療基金
森 竜誠
清水 啓介